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人和堂

中国漢方専門

漢方の人和堂

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住所  東京都町田市原町田2-8-1




中医学臨床 前立腺炎

病態


前立腺炎になると、慢性化になったり、治りにくいケースがしばしば見られます。その原因は? 前立腺は30〜50個の管疱状腺葉で構成され、一つの腺葉は大量の腺疱と小腺管から構成されます。 小腺管が15から30の大導管(排泄管)に形成され、精阜に会合。 さらに、前立腺の中に、たくさん細い静脈が複雑に絡んでいて、前立腺に入った血流が外へ出にくいです。 前立腺が炎症起こると、小腺管口が詰り、小腺管が大きく腫れ、中に病原菌が大量に繁殖、毒素が発生、有害分泌物が排出できず、 会陰部の痛みが発生、精力も減退します。 それらの原因で、前立腺炎がなかなか治りにくいです。
そこで、歴史のある中医学的体質、原因、症状、病態に対する分型治療は非常に効果があります?


原因


前立腺炎の発症原因は不明の場合が良くあります。大腸菌や緑膿菌やブドウ球菌などの細菌感染が尿路や血流から前立腺に広がる結果、前立腺炎を起こすことがあります。細菌感染は、徐々に発生して繰り返し起こる傾向をもつこともあれば(慢性細菌性前立腺炎)、急速に発生することもあります(急性細菌性前立腺炎)。細菌感染がなくても慢性前立腺炎っても、症状が現れない場合もあります。
非細菌性の場合はクラミジアやマイコプラズマ感染が原因の場合もある。長時間のデスクワークや自動車運転など、長時間座ったままの姿勢を取り続ける人に多く、飲酒、ストレス、疲労、冷えなどによって体の抵抗力が低下することも、慢性前立腺炎を発症する要因となる。

検査・診断


肛門から指を挿入して、肛門直上で前立腺を触診する直腸診を行い、腫れや圧痛の有無などを確認する。また前立腺をマッサージし、尿道から出てくる前立腺圧出液を採取し、白血球の有無や数、細菌の有無などを調べる。必要に応じて尿検査や血液検査を行うこともある。

分類・症状


前立腺炎は細菌性、非細菌性、炎症性があります。
急性細菌性前立腺炎
前立腺が腫れて尿が出しづらい、尿が近い(頻尿)、排尿時の痛みなどを伴います。
慢性非細菌性前立腺炎
前立腺付近の会陰部だけでなく、腰、尿道、鼠径部(大腿の付け根)、大腿、下腹部など、前立腺とは一見関係ないような場所にも症状が現れることがあり、または尿が出しづらいこともあります。

治療


感染がある場合
急性細菌性前立腺炎の治療では、前立腺組織に浸透する抗菌薬(トリメトプリム-スルファメトキサゾールなど)を少なくとも30日間服用します。抗菌薬の服用期間が短いと、感染が慢性化することがあります。
感染がない場合
鎮痛薬や抗炎症薬は、原因を問わず、痛みと腫れを軽減できます。

中医学治療


前立腺炎患者は、繰替えの発作で、体の痛みや精神的ストレスに悩まされる人が多いです。 その中、いろいろ抗生物質など薬の治療で治らないにもかかわらず、副作用も出ています。 中医古籍「証治準縄」(1602年)などには、前立腺炎を“精濁”、“白濁”等と記載されてます。 ここで、中医学伝統的各種前立腺炎の認識や治療方法を紹介します。 前立腺炎の原因は”湿熱下注,毒瘀結聚”からです。 よく見られる症状は尿が近い(頻尿)、排尿時の痛み、尿が出しづらい、尿滴白、会陰部等の痛み、性機能減退です。早い段階の治療が必要です。

湿熱下注型
排尿時の痛み、尿が出しづらい、尿道口白濁、舌苔黄膩。
治療:清熱利湿。車前子、山梔子、黄連、大黄。

脾虚湿盛型
排尿流濁、疲れやすい、食欲があまりない、冷え。舌淡胖苔薄。
治療:健脾利湿。党参、白術、茯苓、ヨクイニン、陳皮。

気滞血瘀型
尿が出しづらい、会陰部下墜痛,前列腺腫れ硬い、舌紫暗。
治療:活血化瘀、行気通絡。桃仁、紅花、蒲公英。

肝腎陰虚型
尿道口白濁、会陰部張り、腰が痛い、ほてり、寝汗、舌紅少苔,脉細数。
治療:滋養肝腎。知母、黄バク、地黄、山薬、沢しゃ。

腎陽不足型
尿が出しづらい,寒がり,腰膝冷え,性機能減退,舌淡胖。
治療:温腎壮陽。桂皮、附子、地黄、山薬、沢しゃ。


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