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人和堂

中国漢方専門

漢方の人和堂

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住所  東京都町田市原町田2-8-1




多嚢胞性卵巣症候群   卵巣嚢腫   子宮内膜症

中医学臨床 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

原因


原因は完全に解明されているわけではありませんが、脳下垂体から分泌される卵巣刺激ホルモン・ゴナドトロピンと、卵巣から分泌される女性ホルモンのバランスが崩れ、排卵が障害されると考えられています。
欧米では男性ホルモン値が高い方、太り気味の方、血糖値が高めの方に多いと指摘されていますが、日本では必ずしもあてはまりません。近年では、インスリン抵抗性(インスリンが効きにくい状態)も注目されています。そのため、多嚢胞性卵巣症候群に高インスリン血症や脂質代謝異常を伴うことがあります。

症状


排卵障害が多くみられ、卵胞が発育するのに時間がかかってなかなか排卵しない。自覚症状としては、(1)月経周期が35日以上(2)にきびが多い(4)やや毛深い(5)肥満などです。PCOSでは、超音波で卵巣をみると10mmくらいの同じような大きさの卵胞がたくさんできて卵巣の外側に1列に並び、なかなかそれ以上大きくならないことが特徴で、ネックレスサインと呼ばれます。

治療


PCOSの排卵障害は年齢とともに進み、月経周期はどんどん長くなっていく傾向にあります。
■妊娠を希望されない場合
PCOSの患者さんは月経不順を放置していると子宮体癌のリスクが高くなることがしられています。無月経や無排卵の状態が続く場合はホルモン療法が必要となります。ホルモン療法は女性ホルモンの薬を7〜21日内服します。内服終了後数日で月経がおこります。
■妊娠を希望される場合
排卵誘発剤のクロミフェン(経口薬)を内服すと約る50%が排卵します。クロミフェンが無効の場合には、ゴナドトロピン療法(注射薬)を行い、排卵誘発を行います。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の中医学治療


男性ホルモン値が高い、インスリン分泌過剰、卵胞が小さい、排卵しずらい、生理不順には、疎肝、去痰、活血漢方薬がそれぞれ対応します。証を見極めて、オーダメイドすると、生理、排卵など良くなります。
補腎、疏肝、健脾、活血化お、燥湿化痰はPCOSの基本治療方法です。腎虚はPCOS的根本原因なので、補腎は主な治療です。

腎陽不足
温補腎陽,補益命火
二仙湯、腎気丸、右帰飲、暖宮丸等
常用薬はいかり草、附子、肉桂等

腎陰不足
補腎益陰,滋養腎水
六味地黄丸、左帰丸等
常用薬は熟地黄、阿きょ、山茱萸等

肝失調達
疎肝解郁、理気活血
逍遥散、四逆散、柴胡疎肝丸、丹し逍遥散
常用薬は柴胡、芍薬、黄ごん等

中医学臨床 卵巣嚢腫 子宮内膜症

概要


卵巣は子宮の左右に1個ずつありそれぞれ親指大の小さな臓器です。 卵巣に袋状の病気ができて、腫れが生じた状態を卵巣嚢腫といい、多くのケースでは卵巣の片側に発生しますが、両側に発生することもあります。卵巣は細胞分裂が盛んな組織であるため、比較的腫瘍(嚢腫)が生じやすい部位と言われています。
卵巣は骨盤の内部に存在し、普段は目に見えず、触ることもできないため、腫れているかどうかなどに自分自身で気づくことは困難です。

皮様のう腫(デルモイドや類皮嚢胞ともいわれます)
皮様嚢腫は袋の中に髪の毛や油や骨など人の成分と同じようなものがたまってきます。比較的頻度の多い病気で珍しいものではありません。
漿液性腺腫
袋の中に水の様なものがたまっています。袋は一つのことが多いです。
粘液性腺腫
袋の中にゼリーの様なものがたまっています。多くの場合沢山の袋でできています。
子宮内膜症性嚢胞(チョコレート嚢胞とも言います。)
月経周期のたびに卵巣内部に出血が溜まったものであり。

症状



卵巣のう腫は多くの場合無症状です。そのため、検診や内科などで偶発的に見つかることも多くなります。 しかし、ある程度の大きさ(5-8センチ以上)になってくると、ねじれたり(茎捻転)、破れたり(破裂)して急激な腹痛の原因となることが出てきますので、手術を考慮する必要が出てきます。

診断



一般的な婦人科診察(超音波・内診)でほぼ診断は可能です。 癌など悪いとの区別にはMRIが非常に有用です。

子宮内膜症


卵巣にできる子宮内膜症性嚢胞(チョコレート嚢胞)が子宮内膜症と思われていますが、腸や膀胱やお腹の中の腹膜(お腹を包んでいる袋)など様々なところに発症します。
20-40歳頃は痛みや不妊の原因になり、40歳以降になると卵巣がんに関係します。診察する医師により病気の診断は大きく影響を受けます。

◎症状

 生理痛、慢性下腹痛、性交痛、排便痛、腰痛、不妊。
 子宮内膜症の特徴は、下腹部に強い痛みが生じることです。この痛みは、月経時に子宮で産出されるプロスタグランジンの子宮収縮作用や、内膜症組織が産生する炎症性物質によるものです。

◎薬物療法

 NSAIDsなど鎮痛剤(使用中も妊娠可能)
 ピル、ホルモン剤(使用中は妊娠不可能)



卵巣嚢腫、子宮内膜症の中医学治療


卵巣嚢腫は古代医書に“症瘕”と捉えます。《校注婦人良方》云:“婦人人腹中瘀血者,由于月経閉積,或卒後余血不尽,或風寒滞瘀,久久而不清,則為積聚症瘕矣”。
卵巣嚢腫が発生する原因によって、中医婦人科は活血怯瘀、化痰散結消症の方法を用いる。穿山甲破瘀消症,当帰、赤芍、大黄活血怯瘀,薏米消熱排膿,柴胡疏肝理気,浙貝、牡蛎、海藻、昆布散結化痰。現代医学研究によると、穿山甲は囊腫細胞を抑制吸收作用があって、当帰、赤芍、大黄は活血祛瘀,これらの薬は明らかに微小循環を改善,遅くなった血流を速くする,血栓を溶解,増殖した組織を軟化等作用があります。
漢方薬の卵巣嚢腫治療は、臓腑機能,下焦气血巡りを改善,血液循環を促進,淤血病巣を改善、吸收できます、同時にに体の免疫功能を良くします。

本店は20〜50才の卵巣囊腫に悩む女性が良く来店され、排卵、妊娠の問題や、 生理の問題、卵巣嚢腫が大きくなることや、病院から手術を言われたこと等を相談に来た。 それぞれの体質、症状に合わせて、適切なオーダメイド漢方薬治療で、嚢腫が小さくなったり、生理や排卵、腹痛などを改善、スムーズに自然妊娠ができるなど症例がたくさんあります。

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