町田の中国漢方専門  不妊症・皮膚炎・リウマチ・腎不全・喘息

人和堂

中国漢方専門

漢方の人和堂

電話番号  042-866-7751
住所  東京都町田市原町田2-8-1




中医学臨床 不妊症

三、中医学から考える不妊と治療



中医学は、不妊不育症を五臓や気血水のバランスの崩れによるものだと認識し、それを治すのもアンバランスに陥いている五臓の機能を整え、本来自分の体に備えている妊娠力を引き出すことです。

結婚が遅くなると、妊娠する確率が低い上、妊娠しても流産してしまうケースも多くなります。原因は卵子の老化です。女性の卵子の数は年齢ととも減っていきます。ですから、妊娠の確率を高めるためには、卵巣に残された卵子をいかに大切にすることになります。

1。.質の高い卵を作り、黄体機能を良くする
丈夫な卵を作るには、自然の力しかありません。

2。(古い汚い血)を取り除く
子宮内に古い血が滞っていると卵が着床できません。牡丹皮、桃仁、大黄などの薬草を使い、古い血を洗い流します。

3。お腹(子宮・卵巣など)を温める
鳥が卵をかえすときに温めるのと同じで、人間の身体も冷えていては卵がしっかり育ちません。当帰、呉茱萸、細辛などお腹を温める薬草を使います。

4。動物性生薬を使った「補腎法」
高齢の方でも、適切に腎を補うことによって卵巣が若く、働きが良くなり、より良い卵子の排卵が期待できます。

四、中医学周期療法


中医学では、生理周期は腎の陰陽転化を表している。腎の陰陽失調は、生理不順、無排卵、黄体機能不全、不妊になります。腎の陰陽転化の規則に従って、陰陽を調整することは、妊娠できる体作りの非常に有効な方法です。周期療法で、卵胞の良い発育と成熟をし、排卵も促進、黄体機能を良くします。

生理周期を四期-生理期、卵胞期、排卵期、黄体期に分けて、四期内陰陽気血の変化特徴によって、違う治療方法をとらえる。生理期には補気活血で、生理の血をスムーズに流す、卵胞期には腎陰腎気を補い、卵胞の良い発育と成熟を促進、排卵期には行気活血薬を加え、 排卵を促進、黄体期には腎陽を補い、黄体機能を良くし、受精卵の着床育ちを目指す。

生理周期四期の漢方薬

生理期  当帰芍薬散。四君子湯。左帰丸。
卵胞期  生理が終わってから、排卵前まで。左帰丸。
排卵期  桂枝茯苓丸、四君子湯。
黄体期  高温期から次回の生理が来るまでの間。右帰丸。

漢方治療は、自然妊娠を希望されている女性だけでなく、人工授精や体外授精などをすでに行っている方も、併用で妊娠の確率が上がります。
以上の処方は、基本的なもので、人によって、体質や病状が違うので、中医専門家と相談したうえ、一番合う漢方薬を選ぶことが大切です。

また、漢方薬で体調を改善しながら、食事や睡眠など生活養生についても、必要に応じて助言させていただいております。

中医学不妊のメカニズム(性腺軸)      男女不妊原因と弁証治療      臨床研究レポート


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